音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

イギリス

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Scottish referendum: accentuate the positive | Editorial | Opinion | The Guardian (9MAY2014)Recession May Be Over - Here's 9 Awkward Facts Osborne Would Prefer You Forget | HuffPost UK (HUFF POST POLITICS, 9MAY2014)80% of people in Britain…

ベルファストでの学会報告

先日、北アイルランドの首都ベルファストまで学会に行ってきました。電車とバスと飛行機を乗り継いで、カーディフから片道6時間あまり。同じイギリスとは言え、気分はほとんど外国旅行でした。道中は同じ研究科の台湾人の友人と一緒だったので、退屈せずに…

学会報告用の原稿完成+新札の用意

原因不明の体調不良から回復した後は、4月に行われる学会報告用の原稿執筆のため、ずっと部屋に引き籠っていました。いつものように書き始めてからもかなり苦しみましたが、先日、ようやく完成しました。語数にして約6500語。内容的には、博士論文第五章の…

体調を崩し近所の診療所へ

博士論文の新しい章の執筆をようやく始められた矢先の日曜日の夜のこと、突然原因不明の疲労と関節痛に襲われました。最初は、運動不足のせいで疲れやすくなってるな、情けないなあと思うだけだったのですが、次第に机に向かっていられなくなり、ベッドへ。…

決断、そして・・・

前回の続きです。今年度限りでシェフィールド大学を早期退職して、奥さんのいるカーディフに戻る決心をした私の指導教官、ホールデン教授。そのことを私に告げる際、「君も来年度カーディフ大学に移らないか?そうすれば君の指導を続けられると思う」と彼は…

指導教官の意外な提案

前回の続きです。今年度限りで早期退職して奥さんのいるカーディフに戻ることを決めた私の指導教官、ホールデン教授(仮名)。突然そのことを告げられ呆然とする私をよそに、彼はさらに「話の要点は、実はここからなんだ」と続けました・・・。「退職を決め…

指導教官からの衝撃のお知らせ

前回の記事の最後に少し言及した、「この夏の懸案事項」について書きたいと思います。それはさかのぼること、今年の2月初めのこと、「ちょっと話したいことがあるんだけど、僕の研究室に来てくれるかい」と、突然指導教官のホールデン教授(仮名)に呼び出…

 ロンドンの学会に参加してきました

4月19日から3日間、英国政治学会の年次大会に参加するため、ロンドンに行ってきました。初日は電車が遅れたために行きたかったセッションに間に合わず、また会場近くにあったはずの予約したホテルがネットでの情報と違ってかなり離れた場所にあったり(あり…

「イングリッシュ・アイデンティティ」の複雑さ

先日、政治学研究科のMichael Kenny教授による大学院生向け講義を聴いてきました。‘The Politics of English Nationhood’というタイトルで、政治家やメディアの言説、一般の人々へのインタビューと質問紙等の調査結果をもとに、現代イングランドにおいて「イ…

 BBCの良質番組

今日は今イチ勉強に集中できなかったのでインターネットでBBCをだらだら観る。最近原爆をコメディに取り上げて一騒動あったBBCだけど、なんだかんだですごいクオリティと思わされる番組を二つ。一つは、今アラブ諸国で起こっている市民による反政府運動を、…

イギリスのエリート大学進学に伴う格差について。ガーディアン紙より

数年前の記事ですが、気になったのでメモ。記事: Third of Oxbridge come from 100 schools (20 September 2007) One hundred schools, four-fifths from the private sector, account for nearly a third of all UK undergraduates starting at Oxford or C…

A Spectrum of the Victorian and Edwardian Morality?: the Conservative's Welfare Reform and the Public Opinion

Current Conservative government has proposed to impose tougher sanctions on those particular unemployed people who do not seek a job or refuse to accept a job offer. The new credit will be underpinned by a tough new sanctions regime in whi…

Students' Winter of Discontent may be Coming

(from Cartoon: Steve Bell on Vince Cable's new stance on tuition fees | Opinion | The GuardianThe Guardian, 13 Oct 2010) Until 1997, university students in England had enjoyed free tuition fees just like Nordic countries. In 1998, however,…

The End of the Universal Child Benefit

http://www.guardian.co.uk/politics/2010/oct/04/child-benefit-for-all-ended (Tories raise alarm as George Osborne ends child benefit for all, from The Guardian) Chancellor George Osborne has announced today that the Conservative government …

労働党党首選の結果が面白い (in English)

(Ed and David Miliband) (Ralph Miliband)I have always felt some problems in my English writing. A friend of mine suggested today that I should avoid reading and writing in Japanese as much as possible. So I will try writing my blog in Engl…

A.マーシャルと自由主義

アルフレッド・マーシャル(1842-1924)とT.H.グリーン(1836-1882)のイギリス思想史上の位置づけについて勉強中。それぞれ初期イギリス福祉国家の思想の二大潮流である「ケンブリッジ学派」と「オックスフォード学派」の祖と言える存在だが、両者を対立的…

保守党キャメロン党首のチャリがパクられる&マイチャリin B'hamの思い出

http://ukmedia.exblog.jp/9290674/ (数日前のニュースですが…。) http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/7527403.stm (無事、発見されたようです。) ネタとしてかなり面白いと思うが、同情を集めるための支持者による自作自演説も捨てがたい。で…

D.キャナダイン著『イギリスの階級社会』

一コ前の記事(もう一か月経っちゃったか…)で、「なんで近代市民革命を最も早く成し遂げたイギリスで、「クイーン」のような王室万歳的な映画がいまだに作られ、しかも人気を得るのか」と書いたが、以下の本を読み、何かストンと腑に落ちた。イギリスの階級…

『イギリス史』

ゼミ報告を終えてどうも気が抜けているので、現実逃避に2000年前のイギリスにタイムスリップしてみた。イギリスの政治思想を勉強してるのに、イギリス史についての知識はいまだに高校の世界史並という状況は、まずいなーと思っていた。そろそろ歴史もしっか…

ミルク入り紅茶は健康促進を阻害!?

(写真は記事より)紅茶にミルクを入れると、紅茶の持っている高血圧予防の機能が 失われる可能性があるそうだ。http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/6241139.stm記事によれば、紅茶を飲むイギリス人の98%は、 ストレートよりもミルクを入れた紅茶を好むよう…

現代イギリスの貧困問題:ガーディアン紙のサイトより

イギリスでは、1997年のブレア労働党政権発足後、社会保障の分野において、サッチャー政権以後の新自由主義路線とも、1970年代以前の福祉国家路線とも異なる、いわゆる「第三の道」路線を打ち出してきた。この「第三の道」路線のモットーは、「経済…

「麦の穂をゆらす風」を観た。

ゼミ発表も無事終わったので、渋谷に「麦の穂をゆらす風」を観にいった。 期待通り、というかそれ以上の衝撃だった。ケン・ローチ、やっぱりすごいよ。 とても悲しい話なのに、この映画は泣かせて「良い映画だったね」、で終わりにさせない。 どうしてあんな…

知的なロックバンド、COLDPLAY

(写真はCOLDPLAYのオフィシャルサイトより:http://www.coldplay.com/) 今回のゼミ発表を書いている間に、1つのロックバンドが大好きになった。 超有名ながら、今までちゃんと聴く機会がなかったイギリスのコールドプレイ (COLDPLAY)というバン…

ケン・ローチ監督作品「麦の穂をゆらす風」:朝日新聞夕刊より

14日付朝日新聞夕刊の芸能欄に、ケン・ローチ監督の新作「麦の穂をゆらす風」が紹介されていた。ウェブ上では同記事を見つけられなかったので、ここに全文引用する。 力強く「今日的」な出来 −映画「麦の穂をゆらす風」− イギリスの巨匠ケン・ローチといえば…

イギリス社会史の本を安くGET!

Private Lives, Public Spirit: Britain: 1870-1914 (Social Hist of Britain)作者: Jose Harris出版社/メーカー: Penguin Books発売日: 1995/02/01メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 今日何気なく入った神保町の洋…

イギリスの社会思想とかつれづれ

今日は市の図書館に行って勉強しようと思ったが、台風のような天気だったので終日在宅。Peter Clarkeというイギリスの歴史家の、"Liberals and Social Democrats"(1978)という本を読んでいる。訳すと『自由主義者と社会民主主義者』と言ったところだろうか。…

ケン・ローチ監督、パルムドール賞受賞!

撮影中のケン・ローチ監督(写真はGuardian Unlimitedの記事より: http://film.guardian.co.uk/cannes2006/story/0,,1776677,00.html) 第1回目の記事は、嬉しいニュースについて書こう。カンヌ映画祭で28日、ケン・ローチ監督の'The Wind That Shakes the…