音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

2010-01-01から1年間の記事一覧

Web Articles (Ethics of care; Self-determination; Welfare-to-work)

自分用のメモに。ネット上で読んだ書評や論文の抜き書きです。 「塩川伸明のホームページ」読書ノートより抜粋 - 川本隆史編『ケアの社会倫理学』書評より:多くの近代社会理論は、個人主義・合理主義・リベラリズム・自律などの観念を陰に陽に基礎において…

A Spectrum of the Victorian and Edwardian Morality?: the Conservative's Welfare Reform and the Public Opinion

Current Conservative government has proposed to impose tougher sanctions on those particular unemployed people who do not seek a job or refuse to accept a job offer. The new credit will be underpinned by a tough new sanctions regime in whi…

Just a mumble...

Individuals can not live without society. But why does it seem to be the case that nowadays (since when? I do not know perhaps after 1980s?) majority of more and more people (especially in Japan) do not care about or are not aware of what …

Reading Meetings on Freedom

Recently, I have started to participate in informal reading meetings regularly held among PhD students who study political theory. So far I have read two well-known papers (shown below) both related to the concept of freedom. They illumina…

Students' Winter of Discontent may be Coming

(from Cartoon: Steve Bell on Vince Cable's new stance on tuition fees | Opinion | The GuardianThe Guardian, 13 Oct 2010) Until 1997, university students in England had enjoyed free tuition fees just like Nordic countries. In 1998, however,…

History of Western Political Thought (Ch.1: Politics and Order)

History of Western Political Thought: A Thematic Introduction作者: John Morrow出版社/メーカー: Red Globe Press発売日: 2005/06/24メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るNo political thinkers can do without talki…

The End of the Universal Child Benefit

http://www.guardian.co.uk/politics/2010/oct/04/child-benefit-for-all-ended (Tories raise alarm as George Osborne ends child benefit for all, from The Guardian) Chancellor George Osborne has announced today that the Conservative government …

労働党党首選の結果が面白い (in English)

(Ed and David Miliband) (Ralph Miliband)I have always felt some problems in my English writing. A friend of mine suggested today that I should avoid reading and writing in Japanese as much as possible. So I will try writing my blog in Engl…

ケンブリッジ訪問&友人と

更新をさぼってしまってますが、元気です。8月に入り、ケンブリッジ大学に研究員として滞在されている日本人の先生に招かれて、ケンブリッジまで行ってきました。フォーマルな服装が求められる晩餐会や、何世紀にも渡って連綿と受け継がれるカレッジごとの…

進級試験

一年目の最大の課題だった進級試験(Upgrade)、今日、何とか通りました!博士論文を書かせてもらえるとのことで一安心です。でも面接してくれた先生方からは、まだまだ計画のフォーカスが広すぎるのでもう少し狭く厳密に議論しなさい等の批判的な意見も頂き…

ホブハウス『自由主義』の新訳出ました

自由主義―福祉国家への思想的転換作者: L.T. Hobhouse,L.T.ホブハウス,吉崎祥司,社会的自由主義研究会出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2010/05/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 40回この商品を含むブログ (4件) を見る先日、僕も少しだけ翻訳にかか…

日英の博士院生の「格差」について

博士論文計画書を提出して一安心、したのも束の間でして、今後の研究予定を書く中で再認識した必要な作業のあまりの多さに、しばし慄然としています。夏中に論文を一本投稿したいと考えていることもあり、あまり精神的にリラックスはできてません。でも、来…

金曜日、無事に進級試験用の博士論文計画書を出すことができました。普段指導教官とのミーティング用に書いているレジュメとは異なり、今回は研究科の教授陣4人が読み進級資格を判断するという重要文書ですので、見直しと修正にとても時間がかかりました。…

近況報告です

すっかり更新が滞ってしまっていて申し訳ありません。。。今月末期限の進級試験用の提出物が博論の序章をはじめいくつかありまして、只今その準備に追われています。日本からは三週間ほど前に無事に戻ってきました。はじめは4月15日に成田発ヒースロー行きの…

一時帰国します!

院生プレゼンの準備と報告、指導教官とのミーティング、帰国直後のゼミ報告用のレジュメ作成、それにイースター休暇でみんな離れ離れになる前に友人たちとご飯を食べたり、日本へのお土産を買ったりと、とても慌ただしかった一週間でしたが、先ほどレジュメ…

プレゼン終了

18日のプレゼンテーション、何とか無事に終了しました。前日にしっかり話す内容もまとめたので、プレゼン自体はうまくいったと思います。学部生の時から名前を知っていたゼミ担当のH教授が「面白いテーマだね」と言って下さったのが嬉しかったです。ただ、質…

「人種差別社会」と留学生の「盲目」

先週土曜日はウォーリック大学でのHuman Rightsの学会に行ってきてなかなか有意義だったのですが、そこでお知り合いになったインド系の研究者の方と印象深い会話を交わしました。ポストコロニアリズム文学の研究者であるその方は、カナダのトロント大学の学…

日、月、火と、今週木曜日のミーティング用のレジュメを作成していて、いま先生に送信し終わりました。本当は思想史研究上の主要な方法論をまとめた上で、自分の方法論の立ち位置を定めるところまで行きたかったのですが、思想史方法論は、勉強し始めるとな…

1. 只今、18日の院生プレゼンの準備と、同日午後の指導教官とのミーティングの準備、それに今月末の日本での(一時帰国することにしました!また追って書きます)ゼミ報告の準備を一度に行う必要に迫られ、かなりいっぱいいっぱいです。幸いプレゼンとゼミ報…

思想史方法論

1. Andrew Vincent, "The Nature of Political Theory" (Oxford, 2004)の「政治理論史」の方法論についての項を読解・ノート。分析的政治理論学派、スキナー(およびポーコック)の「意図−文脈」学派、レオ・シュトラウス学派の対比。僕は個人的には、歴史性…

最近すっかり夜型で、21時を過ぎて勉強に集中できるという状況。午前中に授業がある時は寝不足で出て、夕方にがっつり寝ている。睡眠時間は確保しているのでいちおう「規則正しい生活」にはなっているけど、やっぱり不健康かな?

1. 引き続きGinsbergによるHobhouse社会理論の解説を読み進める。やはり研究上の鍵は、ホブハウスが一方で自然主義的な決定論を退け人間意志の自由を社会進歩の基礎に置いていたことと、他方では社会学者として人間意志に与える社会構造(制度および他者との…

ロンドンの写真をUP

以下は昨日、おととい訪ねたUniversity College London(UCL)とLondon School of Economics(LSE)の図書館の写真です。 ↑UCLの図書館。インパクト大ですな。 ↑こちらはLSE。はじめて訪れましたが、中はとても機能的な構造でした。 ↑こんな感じ。エレベーターと…

1. J.A. Hobson and M. Ginsberg, "L.T. Hobhouse: His Life and Work"(1931)のなかのGinsbergが書いた'Sociology'の章を読解・ノート作成開始。Morris Ginsbergはさすがホブハウスの愛弟子なだけある。コンパクトにまとまっていて素晴らしい。2. Michael Fr…

イギリスの鉄道事情キター!

ロンドンから無事シェフィールドに戻ってきました。只今深夜2時。ロンドン滞在はとても有意義で、見たかった資料も全てコピーすることができたし、先輩とも無事お会いすることができて、とても楽しい時間を過ごすことができました。しかし今回の旅行では、…

明日、明後日と一泊ロンドンに行ってきます。今回の目的は、日本から調査旅行に来られるイギリス思想史研究の先輩とお会いすることと、UCLとLSEの図書館でまだ入手していないホブハウスの論文や弟子Ginsbergとの手紙、そして初期社会学の学会誌Sociological …

X JAPAN!

中学時代の自分にとって特別な存在だった伝説のロック・バンドX JAPANが2007年に再結成していたことを今さらながら知り、You Tube参りをしてひとしきり熱くなる。去年からLUNA SEAのSUGIZOがギタリストとして加入してるんですね!LUNA SEAもかなり好きだった…

1. R. Soffer論文読了&ノート。初期イギリス社会学をぼこぼこに批判する論文。面白かったけど、説得はされなかったぞ。2. こないだ書き上げた共著論文を読んでくれた友人から有益なコメントを頂いたので、T.H.グリーンの教育論など思い出しつつ回答を書く。…

夜は韓国人のフラットメイトに誘われて、韓国とエラスムス(ヨーロッパの交換留学制度)の交換留学生主催のパーティーにお邪魔しました。作って持っていった何の変哲もないソース焼きそば(チャイナ・スーパーで買ったもの)が大好評で嬉しい驚きでした。'Ja…

Reba Soffer, 'Why Do Disciplines Fail? The Starange Case of British Sociology'(1982)を引き続き読解&ノート作成。イギリス初期社会学に対してかなり本質的な批判をしている。Stefan ColliniのLiberalism and Sociology: L.T. Hobhouse and Political A…