音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

近況報告です

すっかり更新が滞ってしまっていて申し訳ありません。。。今月末期限の進級試験用の提出物が博論の序章をはじめいくつかありまして、只今その準備に追われています。

日本からは三週間ほど前に無事に戻ってきました。はじめは4月15日に成田発ヒースロー行きの飛行機に乗っていたのですが、この日は運悪くアイスランドの火山噴火によるイギリス中の空港閉鎖の初日に当たってしまいました、僕の飛行機も、離陸して6時間後に「ヒースロー空港が閉鎖したとの知らせを受けました。これから成田空港に引き返します」とのアナウンスが機内で流れ、12時間かけてどこにも辿り着かずただ成田に戻ってきただけ、というとてもがっかりな事態に巻き込まれてしまいました。結局代替フライトが取れるまで一週間ほど余分に日本に滞在することになりました。

最後にこういうアクシデントはありましたが、その他の点では、日本の指導教官の先生に博論計画を見てもらい建設的な批判を頂いたり、何人か友人と会ったり、彼女と再会したり日本語の文献を集めたりと、とても有意義な一時帰国となりました。改めてカンドーしたのはやっぱり日本の食べ物全般の素晴らしさですね。ちゃんとしたレストランはもちろんのこと、チェーン店からカップ麺にいたるまで、日本食はどうしてあんなに美味しいのでしょうか(それにひきかえどうしてイギリスは・・・)。

そんなわけで僕の日常は目下淡々としていますが、ちまたでは英国総選挙の開催と34年ぶりの連立政権の誕生で、政治に関する話題がかなり盛り上がっています。連立の行方がまだ混とんとしていた選挙数日後は、自由民主党は政策的に対立する点の多い保守党よりも労働党と連立を組み、中道左派連立政権が誕生するのでは、と予想していた人が多いようでしたが、結果として自民党は保守党との連立を選択。労働党は政権を13年ぶりに明け渡すことになりました。連立の力学は政策や理念の距離だけでは測れないようです。今後は政権内での自民党のプレゼンスに注目していきたいと思います。また、トニー・ブレアとニューレイバーの理念を共有していたゴードン・ブラウンは、労働党党首を辞任することになりました。労働党の党首選は1994年以来16年ぶりということですが、ここでデービッド・ミリバンドなど次世代の党首候補によってこれまでのニューレイバーがどのように総括されるのか、この点も今後の英国政治を占うにあたって重要な点になると思われます。