音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

2008-01-01から1年間の記事一覧

「社会学的忘却」についてメモ

社会 (思考のフロンティア)作者: 市野川容孝出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/10/26メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 448回この商品を含むブログ (99件) を見る 「社会的な社会」という表現が…有意味であるためには、社会的という言葉が…特定の価…

価値判断(思想)の被制約性と自律性についてメモ

歴史とは何か (岩波新書)作者: E.H.カー,E.H. Carr,清水幾太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1962/03/20メディア: 新書購入: 14人 クリック: 227回この商品を含むブログ (123件) を見る歴史的事実と歴史家 歴史家と歴史上の事実との関係を吟味して参りま…

保守党キャメロン党首のチャリがパクられる&マイチャリin B'hamの思い出

http://ukmedia.exblog.jp/9290674/ (数日前のニュースですが…。) http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/7527403.stm (無事、発見されたようです。) ネタとしてかなり面白いと思うが、同情を集めるための支持者による自作自演説も捨てがたい。で…

超左翼マガジン「ロスジェネ」創刊号

ロスジェネ 創刊号作者: 赤木智弘,浅尾大輔,雨宮処凛出版社/メーカー: かもがわ出版発売日: 2008/05/28メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 117回この商品を含むブログ (36件) を見る刊行当初から気になっていて、ようやく本屋で見つけて買った。どの記事も…

D.キャナダイン著『イギリスの階級社会』

一コ前の記事(もう一か月経っちゃったか…)で、「なんで近代市民革命を最も早く成し遂げたイギリスで、「クイーン」のような王室万歳的な映画がいまだに作られ、しかも人気を得るのか」と書いたが、以下の本を読み、何かストンと腑に落ちた。イギリスの階級…

ヘレン・ミレン主演「クイーン」(2007)を観た

クィーン〈スペシャルエディション〉 [DVD]出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ発売日: 2007/10/24メディア: DVD購入: 2人 クリック: 82回この商品を含むブログ (94件) を見る 2年ほど前、あるイギリス人の先生から「素晴らしい映画だ」と盛んに勧…

ロック『市民政府論』も読書中

完訳 統治二論 (岩波文庫)作者: ジョン・ロック,加藤節出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/11/17メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 102回この商品を含むブログ (78件) を見る これも少しずつ読み進めている。とても味わい深くて面白い。半分ほど読んで…

立岩真也著『私的所有論』読み始める

私的所有論作者: 立岩真也出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1997/09/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 33回この商品を含むブログ (42件) を見る 長らくご無沙汰してましたが無事生きてます。博士課程に進学したとはいえ、大学院生生活そのものに変化…

博士課程進学試験&渋谷で打ち上げる

昨日は博士課程への進学試験。30分の面接と、20分の語学試験でした。修論を仕上げるので精一杯だった私の研究計画書は、内容的にかなり問題アリでしたが、面接では何とか大きな失敗をせずに済み、ほっとしました。面接官の1人で、学部時代からひそかに…

修論を終えて問われること

私は修士論文では、ホブハウスという20世紀初頭のイギリスにおける代表的な自由主義思想家を取り上げて、その思想をできるだけ体系的にまとめることを試みたが、そこから分かったことは、ホブハウスの自由主義思想が、ジョン・ロック以来の自由主義的遺産を…

修士論文を提出しました

先日、無事に修士論文を提出することができました。相変わらずのLast-minute person(時間ぎりぎり人間)ぶりを発揮してしまい、製本当日の朝まで序章を書いていたというダメダメな仕上がりでしたが、最後の1か月の間に理解がきゅーっと進んだこともあって…