音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

学会報告用の原稿完成+新札の用意

原因不明の体調不良から回復した後は、4月に行われる学会報告用の原稿執筆のため、ずっと部屋に引き籠っていました。いつものように書き始めてからもかなり苦しみましたが、先日、ようやく完成しました。語数にして約6500語。内容的には、博士論文第五章の半分程度を占める予定です。

出来あがった原稿は、学会のホームページにproceedingとして半永久的に残るということなので、変なものは出せないと思い、今回はイギリス人の同僚に校閲をお願いしました。彼は素晴らしいスピードと丁寧さで、私の英語を直してくれました。

彼に謝礼を渡そうと思い、新札の方が良いだろうと、銀行に行きました(ここら辺の心づかいが、我ながら日本人です)。以前、日本で新札を銀行の両替機で受け取ったことがありましたので、イギリスでも銀行でもらえるかな、と思ったのです。でも、街で一番大きい支店に行ったのに、応対してくれた窓口のお兄さんには、「新札ですか?ちょっといま無いです」と言われてしまいました。

なっ銀行なのに、と思い、「イギリスでも結婚式の時には、5000円くらいご祝儀をあげるそうですね。その時は新札をあげていると思うのですが、みなさんどうして手に入れているのですか」と聞いてみました。が、「僕には分かりません」と、何とも頼りない回答。結局、「〜通りの支店に行って、そこでもう一度聞いてみて下さい」と言われ、追い返されてしまいました。

言われた通りの支店に行き、もう一度窓口で聞いてみたところ、今度はフランクなおじさんが、「昨日、ちょうど新札が入ってきたところだよ。いくら必要なんだい。」と言ってくれ、無事に入手することができました。

ふーむ、今回はたまたま手に入ったから良いものの、運頼みというのはいかがなものか、といくぶん釈然としない思いを抱きながら、銀行を後にしました。こういうことがあると、改めて日本は細かいところまで効率化が行き届いた社会で、イギリスはそれに比べると適当な社会だと感じさせられます。同僚には無事に謝礼を渡すことが出来ましたが、彼ももしかしたら、新札でなくとも全然気にしなかったのかもしれません。。。