音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

一年を振り返って

なかなかブログを更新できないまま年の瀬になってしまいました。振り返れば、今年は個人的にかなりあわただしい年になりました。春には愛知から神奈川へ引っ越しがあり、妻は再び妊婦さん生活に突入しました。4月からは1歳になった娘のバージョンアップしたわんぱく度に手を焼きつつも、着任先の大学の仕事にもついていけるよう励む日々でした。秋からは授業コマ数と校務が増えるとともに、4年生の卒論指導も12月の提出期限に向けてどんどん密度を増し、忙しさが右肩上がりで高まりました。そんななか、先月末には無事に第二子の男の子が誕生。家の中が一気に保育園状態になるとともに、また睡眠不足の日々が始まりました(息子はなぜか昼によく寝て、夜によく泣きます)。年末になってようやく一息つけましたが、目の前には百数十枚のレポートと15部ほどの他ゼミの卒論が、山積みになって年明けまでの採点を待っている状態です・・・

そんなこんなで研究を進められたとはなかなか言いがたい一年でしたが、某所属学会から論文奨励賞をいただいたり、はじめて科研費を獲得できたりと、励みになることもありました。また授業準備や卒論指導を通じて、イギリスの歴史や文化に対する知見も深めることができました。次にイギリスを訪れる際には、留学していたころ以上に訪問地を楽しめそうな気がします。

今後の自分の研究の方向性としては、博論の延長であるニューリベラリズムの社会改革思想に見られる独自の社会観を明らかにすることと並んで、世紀転換期イギリスの優生学の興隆と退潮についても思想史的に少し詳しく追っていきたいと思っています。どちらも歴史研究でありつつ、最終的には今日的な問題のフレームワークと接合できればと願っています(でもそれがいつになるかはまったく不明)。今年に入って更新の度合いが著しく下がってしまったこのブログですが、来年も少しずつ書いていければと思っています。みなさんもどうかよいお年を。