音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

Time passes like an arrow!


ブログは更新を怠ると、一月や二月、あっという間に経ってしまう。まさに光陰矢のごとし。ここ半年ほど、中央線沿いの、東京のど真ん中に住んでいたが、先週、故あって、また実家に帰ってきた。東京は色々と刺激的だったけど、こっちはド田舎なので、ブログの更新頻度は増えるかも。まあどこに逃げようと、修士論文からは逃げられない訳で(今はブログに現実逃避してるけど…)、締切まであと半年を切った論文を、ちゃんと書けるものかどうか、正直、不安は尽きない。


最近はホブハウスの新自由主義思想を軸に、比較の対象として、バーナード・ボザンケとハーバート・スペンサーの自由論、福祉論を、それぞれせこせこお勉強中だが、ボザンケの背後にはヘーゲルが、またスペンサーの背後には、コント社会学やら生物学やらが、それぞれ巨大な知的存在として控えているわけで、とてもじゃないが、そこまでは充分に踏み込めなさそう。ホブハウスの新自由主義思想は、ボザンケらの理想主義哲学や、スペンサーらの生物学的社会学だけでなく、過去のJ.S.ミルやベンサム達の古典的自由主義からも、もちろん大きな影響を受けているわけで、それらのインターフェイスを形成しているホブハウス思想の折衷性は、とことん研究者泣かせだ。まあその多層性を全体としてつかむことができれば、当時のイギリスのリベラリズムの特徴を理解することにも繋がるかな、という期待はあるが。