音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

近況:紀要論文を書いています

久々のブログ。結局この夏はこまごました家のことや論文執筆に追われて、まったく更新できなかった。自分の要領の悪さ、仕事の遅さがいつもながらの課題。本当は7月に行ったイギリス理想主義ワークショップの記録も書きたいのだが…。それはまたいずれ。

執筆中の論文というのは学内の紀要論文で、これまでの研究とは少し趣を変えて、20世紀初頭イギリスの優生思想について、はじめてまとめてみた。はじめはカール・ピアソンについて書こうとしたけどうまくいかず、もう少し範囲を広げて、アルフレッド・トレッドゴールドやメアリ・デンディの知的障害者論について主に書いた。今日ひとまず第一稿を書き上げることができてほっとしている。しかし論文のクオリティは、自分で読んでも正直うーん、という感じ。新しいテーマなだけに、一次文献の読み込みがいろいろ足りてないし、構成も今いち。はじめの方のゴルトンやピアソンの話とかはいらないのかも。査読論文だったらおそらく大幅な修正を要求されるだろう。ともあれ、この論文を皮切りに、イギリス優生思想史についても今後さらに研究を深めていきたいと思っている。

来週から新学期が始まる。また授業と校務に追われる日々だが、実は論文の締め切りも12月と3月に一本ずつあって、なにげに忙しい。後期は授業数が例年プラス1の週7コマだし、健康を保てるかが不安。ここ数年は、仕事と家事育児の忙しさによる疲労と寝不足から冬に毎年体調を崩している(去年は帯状疱疹にかかり、おととしはインフルエンザに苦しんだ)。今年はそうならないことを願うばかりだ。