音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

育児(と家事)の辛さと喜び

父親業も気づけばはや2年6か月(子どもが2人になってからは約1年)。これまで家事育児(主に育児)を通して私が感じてきた辛さと喜びのもっとも典型的な部分を、以下に簡単にまとめておきたいと思います。

1.身体的辛さ
→うちが年子なこともあり、家事育児中は休めないことがとにかく辛いです。仕事ならある程度自分なりのペース配分ができますが、育児は常に子どもペース。まったく気が休まらず、疲労は蓄積する一方です。たまに子どもが二人ともお昼寝してくれる「奇跡の時間」が訪れますが、だいたい5分で終了します。夜の寝かしつけも大変だし、寝てくれた後は溜まった家事やら子ども関係の事務作業やら、翌日の仕事の準備やらで、夜遅くまでかかります。それまで8時間だった私の平均睡眠時間は、子どもが生まれてからは5時間に減りました。ちなみに家事育児の主要担当者は育休中の妻で、妻だけでは回らないところを私がやっています。それでこの大変さなのだからたまりません。

2.精神的辛さ
→家事育児中に定期的に訪れる「時間を無駄にしている」感。具体的には、家事育児によって自分の研究時間が減っていることへの焦りからくる精神的辛さです。「家事育児をしている今この時間を研究に充てたい!」という気持ちが定期的にふつふつと湧き上がります。とくに論文や学会報告原稿の締切前や、同年代の研究者が着実に研究成果を出しているときなどに、この気持ちに陥りやすいのです。この焦りの感情にとらわれている時は妻への配慮も怠りがちとなってしまい、夫婦喧嘩にもなりやすいです。。。

3.身体的喜び
→子どものかわいさからくる喜び。完全に親バカ的コメントですが、自分の子どもが世界で一番かわいいと思ってしまいます。身体的な面で言えば、あんなに小さくてやわらかいものをぎゅーと抱っこしたときの気持ちよさと言ったら、他に代わるものはありません。あと子どもの笑顔から元気をもらえるとよく言いますが、これも本当でした。減ってしまった睡眠時間の分の体力を、今は子どもの笑顔からもらっているという感じです。

4.精神的喜び
→子どもと自分自身の成長からくる喜びというのが何よりも大きいです。立った・歩いたなどの大きな成長に加えて、小さい事でも子どもが昨日までできなかったことを今日できているのを、毎日のように発見します。これは本当に感動的です。また「自分に絶対的に依存するもの」としての子どもができてから、私自身の精神力も確実に強くなりました。責任感とか忍耐力とか利他心とか、あえて言語化するならばそういうものです。これがけっこう日々の生きる活力になっています。

以上書いた4つの事柄が、子どもが生まれてからこの方、私の生活のエッセンスであり続けています。多分、どれも子どもが小さいうちに特有の事柄で、多くは子どもの成長とともに減っていったり、無くなっていったりするものなのでしょう。家事・育児に仕事・研究と、毎日が本当にあっという間ですが、あとになって忘れてしまうのももったいないと思い、ここに書いておくことにしました。