音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

神戸研究会・ルーマン読書会・離乳食

なかなかブログを更新できておらず申し訳ないです。日々の雑事で忙しいのも理由の一つですが、何より私が文章を書くのがとても遅い(論文執筆時に特に顕著)せいだと思います。あとブログには何かまとまりのあることを書かなければならないという(別に誰からも強制されていない)ある種のプレッシャーを内面化してしまっているからかもしれません(と言っても、今までの記事にも大した内容はないのですが…)。ただ、ブログの記事もあとで見返すと研究ノートや日記的な意味で有用なこともあって、細々とでも続けることはよいことだと思っています。多分、あまり文章の構成などを考えすぎずメモ程度の感覚で書いていった方が、更新頻度も上げられてよいのでしょう。このブログも今後はそういうスタンスでやっていこうと思います。ということで以下に近況のメモをいくつか。

・1月中旬の神戸での研究会
少し前の話ですが、1月中旬に神戸大学での研究会へ出席しました。旧知の研究者仲間の方々と再会しつつ、世紀転換期アメリカの社会改革思想についての報告を興味深く拝聴しました。当時の英米の社会改革思想に、「政治と社会の倫理化」という共通項があった一方で、「有機的社会観+階級間の融和」(イギリス)と、「プラグマティズム+移民文化の世代間継承」(アメリカ)という思想的文脈/問題関心の差異も存在していたことが確認でき、大変勉強になりました。

・1月末のルーマン読書会
1月末には名古屋大学で、ニクラス・ルーマン著『プロテスト』を読む読書会へ参加しました。恥ずかしながらルーマンをまともに読むのははじめてでしたが、現代社会の複雑性を機能分化と進化の観点から説明するあたり、スペンサーの議論にかなり親和的だと感じました。社会思想史的にも興味深い人物です。しかし話には聞いていましたが、彼の文章は抽象度が高くて非常に難解でした。Ciniiで見つけた解説論文の助けを借りつつ何とか読み通しましたが、この本一冊を一回読んだだけでは、ルーマン理論について充分理解できたとはとても言えないでしょう。

プロテスト―システム理論と社会運動

プロテスト―システム理論と社会運動

・娘の離乳食と体重
妻から「離乳食係」を命じられ、10か月になった娘には数か月前から離乳食を作って食べさせています。野菜や肉、白身魚をゆでてみじん切りにして裏ごししたり、かつおと昆布でだしを取ったり、かぶやニンジン、キャベツ、玉ねぎなどの野菜でスープを作ったりと、親の食事よりも手間がかかってるんじゃないかと思うこともしばしば。苦労して作っても大泣きして全然食べてくれないこともよくあって、そんな時は正直かなりへこみます。。。体重の伸びが今イチなこともあって、最近少し焦ってもきていたのですが、先日お会いした管理栄養士の方に、「離乳食は頑張りすぎないで、基本は親の食べているものを薄味のペースト状にしたものでよいですよ」と、目から鱗のアドバイスを受けました。実際、肉じゃがやすき焼き、うどんなど我々親の食事をミキサーとお湯で柔らかく少し薄味にしたものを与えてみると、これが美味しそうに食べてくれるではありませんか!どうやら私がこれまで作っていたものはあまりにも味が単調すぎて、それが嫌だったようです。やっぱり赤ちゃんも美味しいものを食べたいんですね…。これならば娘用に別献立を作る手間もはぶけ、一石二鳥です。体重には反映されるのはまだ時間がかかりそうですが、これからどんどん食べさせて、太らせてやろうと思います(笑)。