音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

京都で研究発表

週末は某学会の関西部会で報告するために、京都を訪れました。愛知県に引っ越してから、京都や神戸など関西圏が地理的にぐんと身近に感じられるようになりました。東海地方の研究者ネットワークは名古屋に集中しておりそれほど大規模ではないのですが(その分、研究者同士の繋がりは親密であるように感じます)、東京まで新幹線で2時間かかりませんし、関東圏も関西圏も訪れやすいという、東海地方在住のメリットというのもあるなあと感じています。

今回の研究会では、今後、本格的に取り組みたいと考えているT・H・グリーンの政治哲学と倫理学について報告しました。正直、今年の目標であった「(育児・教育以外の)研究時間の確保」が、秋以降もあまり順調であったとは言い難く、今回の報告準備もあまり時間をかけられず、最後はけっこうぎりぎりでした。もう少し頑張れたかな・・・。特に大事な問題である、グリーンの「永遠意識 eternal consciousness」の概念と彼の倫理学の関係についての考察を「今後の課題」で済ませてしまった点は要反省です。

ただ前回報告時の反省点であった発表自体は、事前に話す部分をしっかり決めたこともあってうまくいきました。研究報告の場では、ペーパーを用意するだけではだめで、プレゼンの練習も大事だと改めて実感しました。また日本におけるグリーン研究の大家の先生方もお越し下さったいて内心冷や冷やしていたのですが、私の報告テーマの重要性を認めて下さり、ひとまずは及第点といったところでした。3月末には同様のテーマで他の学会で報告する予定ですので、さらにテキスト読解と考察を深め、ブラッシュアップを図っていきたいところです。

懇親会も、ずっとお名前を存じていた研究関心の近い方とはじめてお目にかかってマニアックなお話ができたり、コメントを下さった先生にグリーンにおける「政治社会」の概念について詳しくお考えを聞けたりと、大変有意義でした。そして京都は街並みがきれいですね!同志社大学での開催だったのですが、キャンパスも美しく、大河ドラマの影響か、そこかしこにキャンパスの写真を撮る人が見られました。

妻には一日子どもを見てもらったので帰りに何かお土産をと思ったのですが、帰る頃には残念ながら京都駅のお店はほとんど閉まっていました。でも売店で買って帰った「辻利」の八つ橋は、抹茶パウダーをかけて食べる一風変わった八つ橋で、なかなか美味しかったです。


↑お値段もリーズナブル