音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

久しぶりのミーティング

8月の英語教授法講習と9月の引越し&旅行という中断はあったものの、7月からずっと取り組んできた新しいチャプターの第一稿14000語が、ようやく先週仕上がりました。10月終わり頃には少し行き詰っていたのですが、11月初めに気分転換もかねてロンドンに資料調査に(+ケンブリッジ大の友人にも会いに)行ったのが功を奏したようです。やはり一次資料は偉大です。色々なインスピレーションを与えてくれました。

来週はいよいよ学会報告で、今回書いた内容を発表する予定です。その前に一度指導教官からコメントをもらいたいと思いましたので、来週火曜までに原稿を読んだ上でミーティングの機会を設けてほしいと、多少無理なお願いをしてしまいました。幸い「忙しいけど読むよ。金曜日に会おう」との返事をくれたので、今日は6週間ぶりのミーティングを開きました。先生はもう半分引退している身分なのですが(移籍をめぐる以前の記事を参照)、ここ一カ月のあいだにもスペイン、スウェーデンバーミンガムとあちこち飛び回って、学会報告やパブリック・レクチャーをこなしていたようです。「研究生活の面では引退する前よりもむしろ忙しくなったよ。何はともあれ大学の雑務に追われないのはやっぱり良いね」と、カーディフでの新生活にも満足している様子でした。

新チャプターの内容には概ね満足、との回答でひとまずほっとしました。ただ、ある概念の用い方とウェッブ夫妻の議論の解釈をめぐって二点ほど先生の見解とやや対立するところがあり、少し厳しめに反論されました。後者に関してはそれなりにディフェンスできたように思いますが、概念に関しては自分の理解がまだ曖昧であることが分かりました。こういうのを自覚させてくれる点、指導教官というのはありがたい存在だなと改めて思います。章全体の理論的枠組みは面白いが、まだ粗削りな面もあるのでこれとこれを読みなさい、と二次文献の紹介もしてくれました。

最後に今後の博論執筆の大まかな流れを確認してミーティング終了。何と二時間近く経っており、さすがに疲れました…。学会報告の準備を少し進めたかったのですが、諦めて今日は休むことにします。幸いハウスメイトのポーランドカップルが、私達のために夕食を作ってくれました(毎週持ちまわり制なのです。私はこれまでにとんかつ、ちらし寿司、鮭炒飯、鶏の唐揚げを作り、いずれも大好評でした)。ポーランド風きのこと豚肉のシチューをじゃがいものニョッキにかけて、マッシュト・ビートルートを添えたもの。いやこれは美味しかったです!食後は英語クロスワードゲーム「スクラブル」を楽しみました。