音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

夏の夜長にしみじみと…

ここ数回ほど堅い記事が続いているので、ここらでいったん「つれづれ日記」という本ブログの主旨に戻ろうと思う。


最近とにかく「夏休み過ぎるの速いよ(ToT)」って感じる。以前ゼミの先輩から、「図書館で15冊も本借りたのに、1頁も読まないで期限に返した時はさすがに自己嫌悪になったよ」というトホホ話を聞いたことがあるが、油断してると結構あり得る話だな、と思う今日この頃。ま、この年になって「夏休み」などと言ってられる自分は、ホントに結構な身分だと思う。


ひょっとすると、夏休みに入って最初の1週間、色んな人たちと飲み明かしたのがこの「キング・クリムゾン」の原因だろうか。小&中学校の頃の友人たちとキャンプに行って飲んで、高校のテニス部の友人と飲んで、大学時代のサークル友と飲んだあとは、留学中の日本人友2人と飲んだ(この2人については、留学中に書いた「3巨頭の1人、散る」の記事参照→http://blog.goo.ne.jp/nicholasnickleby/e/b8ca0d111d421283448b2861b9d9b2b4)。


予想通り、比較すると最も波乱万丈な人生を送っているのは、小・中学校時代の友人達だった(ちなみにヤローばっか)。彼女と「できちゃった入籍」した途端に職場を退職してしまい、ただいま奥さんの稼ぎを当てにしてひたすら羽を伸ばしてる不届き者もいれば、昼は土方で肉体労働、夜は一転キャバクラのボーイに変身し、その上彼女が5人もいるから睡眠時間は毎日3時間、というツワモノに成長した奴もいた。


まあでもこの2人を除けば、小&中学校の友人たちはみんな堅実にサラリーマンをやっている。彼女がいる者は、みな「結婚」が現実味を帯びてきているようだ。彼らは間違いなく私よりも人生の先輩である。「まだ俺は学生だよ」と言うと、「お前は相変わらずビョー的にマイペースだな」と言われた。


いっぽう高校時代の友人は、スロットとテニスの腕だけで3〜4年間稼いでいたのだが、いつの間にか就活を終えていた。高校時代から見せていたその金銭的才覚を買われたのか(彼は拾ったアルミ缶をリサイクルして10円玉貯めてテニスラケットを買ったり、ゲーセンで拾ったコインをその場で何百枚にも増やしたりできた!)、面接わずか3社目で、大手の証券会社から内定をもらっていた。そのため、飲みの席が急きょ就職祝いの場となり、酒量に拍車がかかった。


大学時代のサークルの友人たちは皆、堅実に社会的地位を向上させており頼もしかった。なんというかみんな、垢抜けて見えた。高校時代のテニス生活がひたすら小林まことの「柔道部物語」、ひたすら汗!の世界だったのに対して、大学のサークル時代を思い出すと、とたんに「ビバリーヒルズ青春白書」が思い浮かぶのは、それがアカペラサークルだったから、という理由だけに留まらないだろう。


留学時代の友人は、奇しくも3人とも大学院に進学した。留学初期のカルチャー・ショックを共に乗り越えたことの絆は固い。留学中は3人であんなに文句を言っていたイギリス生活なのに、今は会えば口を揃えて「戻りたい」と言う。それは今の3人にとってのいわば原点が、あの1年間にあるからだろう。


それぞれの友人達と共有する思い出はそれぞれ違えど、最近、どの飲みの席でも共通する出来事がある。それは勢いに任せて酒を飲んでいた以前に比べて、最近は「しみじみ」飲むようになったということだ。これは同世代のどの友人と飲んでも、共通する現象だと思う。


忙しい毎日のなかで、ふと昔の友だちに会って思い出話にしみじみする。こういう飲み方を楽しめるようになったことが、大人になるってことなのかもしれない(うーん臭いなー)。


こんなこと書いてしまったが、いちおう当方の年齢は、四捨五入すればぎりぎりまだハタチであることを言い添えておきます(汗)。