音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

シェフィールドに戻ってきました

一時帰国を終え、6月上旬に無事シェフィールドに戻ってきました。今回はマンチェスターからムーミンの国フィンランドヘルシンキを経由して成田へと向かう「フィンエアー」をはじめて利用したのですが、航空券代が比較的安価だった上、乗り継ぎの待ち時間も少なくて済み、機内のサービスも申し分なく、行きも帰りもとても満足のいく空の旅でした。一時間ほどしか滞在しなかったヘルシンキ空港でしたが、全体的にとてもスタイリッシュでトイレなども機能的で、先進国の余裕のようなものを感じました。

今回の一時帰国は、何よりまず仙台にいるパートナーのお父さんのお見舞いが目的でした。まだ容態が安定せず、大学病院の救命救急センターに入院したままですが、リハビリも始めて、少しずつ回復してきているようです。ただ入院が長引いているので、毎日通院して疲れが溜まっているであろう、お母さんのことも心配です。

学会報告は無事に終えることができました。事前に研究会や大学のゼミで何度か報告する機会を与えてもらったおかげで、度胸がついたのでしょうか、本番では質疑応答も含めてスムーズに報告することができました。この場を借りて学会および研究会やゼミで報告を聞いて下さった皆さんに、お礼を申し上げたいと思います。ボザンケやホブハウスは、少しずつ注目が高まっているとは言え、まだまだ日本で知られていない思想家ですので、学会本番では何人くらい聞きにきて下さるか少し心配していたのですが、それでも30人ほどの方が来て下さって、いくつもの有益な質問やコメントを下さり大変有難かったです。政治思想史における国家概念の難しさを、改めて痛感させられました。

一時帰国中、ひとつ悔やまれることがあるとすれば、独りでいる時に、流行の本や映画、漫画などのチェックに勤しんでしまい、研究を進めることがほとんど出来なかったことでしょうか。こんなことをしてる場合ではないのだがと思いつつも、ついつい漫画に手が伸びてしまう自分の意志の弱さが、たまにかなり自己嫌悪でした…。とは言え、話題の「テルマエ・ロマエ」をようやく読むことが出来たことと、「アフロ田中」シリーズという、しょーもないけどレベルは非常に高いと思われるギャグ漫画の存在を知ることが出来たことは収穫でした。両作品とも近いうちに映画化されるようです。

ということで、シェフィールドに戻ってきてからは、博論の新しい章のためのリーディングに勤しむ毎日です。実はこの夏はもう一つ懸案事項があるのですが、長くなってしまいそうなので、それは次回にお話したいと思います。。。


テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)

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さすらいアフロ田中 1 (ビッグコミックス)

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