音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

東北・関東大震災関連(辰巳琢郎さんのブログとNGOへの義援金サイト)

俳優の辰巳琢郎さんの3月15日(火)のブログから、「心配していたことがやはり起こっているのでは」との思いを強くした。避難所で、子どもをはじめ多くの餓死者が出ていると石巻市の現地の友人から連絡があったとの内容。時折読んでいる「世に倦む日日」のブログで再三指摘されている、自衛隊をはじめとする救援が避難地に充分届いていない現状が、現地からの声によって裏づけられた形だろう。こうした現状はテレビ・新聞で全く報道されないと、辰巳さんや多くのコメントが指摘している。日本のマスコミでは、「事実の解明」という原則よりも、諸々の自主規制の方が優先されているように見える。

ともあれこれだけ被害が甚大だと、物資の効率的な振り分けが救援現場の大きな課題となっていることは想像に難くない。その役割を担うべき自治体も、震災の被害によって機能していない場所が少なくないようだ。一刻も早く、充分な救援物資が現地に届くことを祈るばかりだ。海外にいる私には募金を行うことくらいしか出来ないが、その募金に関して、友人のFacebookで有益なサイトが紹介されていた。

どこに寄付をしたら、どこにお金が行くのか

従来からの義援金の大口窓口である(そのため現地に物資が届くまでに時間を要する可能性のある)日本赤十字社に加えて、被災地ですでに活動している人道支援NGO団体へ直接寄付を行う方法が、各団体の救援場所と共に紹介されている。また「Think the Earth基金」や「ジャパン・プラットフォーム(JPF)」等、複数のNGO団体に効率的に資金振り分けを行う「基金」形式の団体に関する情報もあり、とても有益。前者にみずほ銀行のネットバンクから募金しようとしたが、サイトが来週月曜までメンテナンスとのことで出来なかったので(みずほ使えない!)、「ジャパン・プラットフォーム」の方に少額だが募金した。

避難所で苦しんでいる人たちのことを思うととても苦しくなるが、せめてこの震災での一連の活動と反省が基となって、日本の社会が良い方向に変わってくれることを願う。復興支援のみならず社会福祉などの場でもNGONPO活動への認知・支援が進み、また行政の様々な現場でも作業の円滑化と人的資源の増大が行われる、等々。。。楽観的にすぎるか。でも第二次大戦もそうだったが、国家規模の危機は、新たな社会的連帯を創出する機会でもある。