音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

翻訳企画終了

ここ数日取り組んで(悩まされて)きた翻訳企画の訳者注にようやくけりをつけ、訳者代表の先生に送りました。ふ〜。スペンサーの解説文など特に苦労しましたが、そんななか勉強になったのが、David Weinstein先生の以下の紹介文でした:Herbert Spencer (Stanford Encyclopedia of Philosophy)。「社会ダーウィニズムの代表格」、「徹底的な自由放任主義者」等、戯画化されてきたスペンサー像に政治理論の観点から「待った」をかけています。Weinstein先生(一度横国の研究会でお会いしたことがあります。一度でも会うと呼び捨てができなくなりますね)は、New Liberalismの専門家でもあり、スペンサーやT.H.グリーン、ホブハウスなど、十九世紀後半以降の英国自由主義者の思想に功利主義の側面を読み取ろうとする、一貫した問題関心があるようです。


Equal Freedom and Utility: Herbert Spencer's Liberal Utilitarianism (Ideas in Context)

Equal Freedom and Utility: Herbert Spencer's Liberal Utilitarianism (Ideas in Context)

Utilitarianism and the New Liberalism (Ideas in Context)

Utilitarianism and the New Liberalism (Ideas in Context)