音楽友に、今日も安眠

某大学教員の日記

クラシック・コンサートに行く

シェフィールドのシティホールにて、何年かぶりにクラシックのコンサートを聴いてきました。いま住んでる大学寮はキャンパスと街の間にあって、徒歩約7分でコンサートホールに行くことができるのです。チケットは一律15ポンド(約2300円、立ち見席は5ポンド)。日本よりも安めです。演奏はチェコナショナル交響楽団、指揮はチェコの重鎮Libor Pesek、演目は(1)スメタナの「わが祖国」より「モルダウ」など二曲、(2)ブルックのヴァイオリン協奏曲第一番、(3)ドボルザーク交響曲第8番でした。全体的にとても良かったです!チェコのオーケストラだけあって、特にスメタナドボルザークは安定感抜群の迫力ある演奏でした。2曲目の協奏曲では、イギリスの若きヴァイオリニストCharlie Siem(23歳)が登場しました。こちらは技術はとても素晴らしかったのですが、もう一つ抒情性に欠ける演奏でした(イギリス期待の演奏家のようで、周りのお客さんの拍手はひときわ大きかったですが)。

大ホールが満杯でしたが、気になったのは70代前後の高齢のお客さんが圧倒的に多かったことです。東京なんかでコンサートに行くと、もう少し年齢層に幅があるように思います。クラシックを趣味として聴く習慣が、50代以下の世代には広まっていないように感じました(実際、街中にあるHMVのクラシックCDコーナーは悲惨なほど小さいです)。1960年代以降のブリティッシュ・ロックの隆盛も関係してるのかもしれません。イギリス・クラシック界の10年、20年後が少し心配になりました。


終了後のシティホール外にて撮影。向こうに見える観覧車は、シェフィールド街中のシンボル的存在です。


↑ 今日のソリスト、Charlie Siem(UK)

明日から三日間、オックスフォードに小規模のワークショップと図書館での資料調査に行ってきます。修士課程時以来、ずっとその研究から多くを学んできたオックスフォード大学のマイケル・フリーデン教授も来られるそうで、今からドキドキです。本にサインしてもらっちゃおうかな(笑)。